『シュレック』の1は、俺様史上最多の、劇場で3回見ちゃった映画でして、もう本当に好きだったんですが、2はどうなんだろうとやや心配しながらオカマ集団で観に行ってきました。そしたら驚くことに1よりもさらに面白く素晴らしくなっていたんですよ。すごいすごい! 心底感服いたしました。

『シュレック』のコンセプトは、1から一貫して「オカマ性」そのものなんです。ここで言うオカマというのはつまりキャンプの意味で、保守的な常識をひっくり返して少々意地悪に下品に楽しんじゃうという、古来から世界じゅうのオネエさんが大得意で、かつ生きる術として身につけてきたセンスのことです。
1のラストで、「呪いが解けて姫は見事一日中ブスのままになる」というシーンがあるんですが、この時、変身の光とともに教会のステンドグラスが全部壊れるんですよ。ひとつ残ったガラスをドラゴンがわざわざ割っておくカットまで描かれているくらいで、明確に偏見やイヤな常識こそが「呪い」なんだと伝えてくれていて、この気高いブスリブメッセージにびゃーびゃー涙を流したのでした。
そして2でもそのメッセージは腐るどころか、ますます遊び心とともに倍増していて、最後まで全く飽きない大傑作に仕上がっていました。
宮崎駿大先生作品もそうですが、やっぱり志の高さと、それを伝えるために苦労して練り出されたエンターテイメント性が、競い合うように高まって結実した作品ってのは、見てる側に与えるエネルギーが圧倒的に違う気がします。ポジティブなオーラが充満してるんでしょうね。

ちなみにオカマネタのほうも倍増してて、バー「毒リンゴ」の女装のママとか、ピノキオ実は下着女装とか、敵役はオカマ好きするビッチなばばあ、とかたまんないネタがてんこ盛り。音楽もすばらしい。恐ろしくテンポのいい展開で、細かいギャグ(センスいいパロディとか黒いネタとかいっぱい)も見事で、自分らは最後まで笑いっぱなしでしたよ。


でもちょっと切なかったのは公開間もない土曜の夜10時45分の回だと言うのに、びっくりするほど劇場がガラガラだったこと。まあ昼間はそこまでひどくないんでしょうが、宇崎竜堂もプッシュしている通り(なぜこのオヤジが?)、本来は大人のほうがより楽しめる作りだというのに、本当にもったいない。こんなスゴイ映画観に行かないなんてバカよ! バーカバーカ!(大人げない)

世の中のノンケカップルってのは、白血病になってタスケテクダサーイとか泣いてる映画のほうが心のためになると思ってるんですかねー。嘆かわしい。ブスはブスだからこそ、かわいそうな映画で泣いてる場合じゃないんだよ。白血病で死んだふりをしているその女は実は「おっ疲れー。あたし今の演技自信あるんだー」とか言ってピンピンしている大ヒット映画の女優という勝ち組であり、かわいそうでもなんでもないのよ! 本当にかわいそうなのはそんなのを見て「この子かわいそう」とかだまされて泣いているタダのブサイクな女でしかないアンタらのほうだと早く気づいて!
世界じゅうの自信のないブスは全員シュレック1&2を見て、誇り高い元気なブスになってげらげら笑って生きていってほしい…。ってまあ余計なお世話かもしれませんが。

とりあえずオカマなアナタは男女問わず、今すぐブスな友達を連れて観に行ってください。必見必見!

シュレック2