昨年行っておもしろかった、バー『NORTH』さん主催のサロンコンサートに行ってきました。3部構成のボリュームたっぷりな演奏会。
同居人のおまこをはじめ、仲の良い(と思う)人々なども多数出演してました。

演奏会の演目になるタイプの音楽には基本的にウトいんですが、さすがゲイバー主催だけあって、『大奥』のテーマとか、コスプレ演奏とか、オカマらしいネタもたっぷりで相変わらず楽しめました。自分は非常に多才な人間ですが(いけしゃあしゃあ)、楽器に関しては全然ダメ。よく、尺八だけは得意よ~!(ダミ声)、とか昭和のオカマが言いますが、尺八も下手クソなんです。しゃぶらせる一方だから。とイヤな方向にずれる話。

同居人おまこはセックスはじめ世俗の欲のほとんどから開放されたオカマ仙人ですが、唯一かつディープな趣味が楽器演奏で、100何十万円もする笛を何本もかってるキチガイなんです。週末はいつもピーヒャラ吹いているんですが、いつもおまこの傍にいる猫達がこの時は逃げるし、大家(サザエボン激似)から苦情も来たし、かなり心理的に嫌な音波を発しているんだと思います。そんな彼が、うれしそうに練習の成果を発表する姿を見るのは、15年同居してきた人間として当然の報いもとい楽しみです。で、十分にがんばっていたんですけど、まあ何百万円分の価値はないわなと思いました(ひどい)。
でも本当に楽しそうで幸せそうだった。

美輪先生が、「何のために生きているかわからない」と自殺未遂を繰り返すオンナに、「アナタ洋裁やりなさい!」と唐突に言っていたんですが、人は作り上げる作業にこそ生きがいを感じられるんでしょうね。とくにオカマは一般ノンケ最大の制作作業「子育て」がしにくいので、なんかやるのが一番。何がやりたいか分からないなら、とりあえず女装すればいい。←罠

そんなわけで、作り上げ披露する年増のゲイの皆さんは生き生きしていました。週末の代々木上原のバーカウンター付きおしゃれ会場というセッティングも絶妙。年増のゲイは業界人が心配している横で、ちゃんと年齢に見合った遊び場を楽しげに作っている、ということの一つの例だと思います。そこには愛がありました。