ところで、競パンカフェに元気をもらいつつ、最近やっぱり「ゲイ・コミュニティ」というものに渦巻く暗いモノが気になってます。
ブログには、(もちろん建設的なものも多いが)イヤなかんじに小賢しい叩きみたいな文章があふれてるし、匿名掲示板の悪口は地域の一般人レベルまでどんどんステージが下りてるらしいし、HIV・薬物・メンヘルにまつわる負の感情がエロ掲示板でも渦巻いておるし、いろいろと不安要素がいっぱいなのですよ。

ネット社会で他人の悪口があふれかえって、しかも保存されてしまってること。これは、こと中途半端に仲間意識のあるゲイ業界では悪影響が多いと思います。

俺様含めて、「人様に伝える以上、悪口言われることも勲章よね」と、(けっこう必死だが)自覚するしかない職人タイプはまだ、周囲の方々の愛などに支えられつつ、なんとか気持ちをやりくりするのも仕事のうちだと思います。
でもそこまで鍛錬できないし、する必要もなかったはずの、普通に飲み屋やハッテン場に行ってるだけの人々が、名指しでボロクソ言われ、それが一般公開保存される世界って、やっぱり恐ろしい。受け手が落ち込めばうつ傾向、怒れば次なる誹謗中傷を生み出すわけで、負の感情の応酬がどんどん人をとり込んでしまうでしょう。


前にも似たようなこと書いたんだけど、悪口は、それを言ってる「自分」を見て、行き過ぎた時には「あんた、今の言いすぎ…」と指摘してくれる友達の前でこそ言ってほしい。それは十分に毒抜きにもなるし、「今日のアタシは悪い子すぎたな、テヘッ」という成長の種にもなる(まあほとんどはストレス解消だけどな!)。
でも、「自分」がそこにない状態で、言い過ぎたらむしろ自分側が嫌われるという友達との駆け引きもなく、ただただ吐き出す悪口というのは、実は、それを吐く自分自身の心を一番蝕むと思うんです。これはいい人ぶってるんじゃなくて、本当に確信してる。
正負の法則的にも(出た美輪様!)、「人を呪わば穴二つ」というありがたいことわざ的にも、一方的に他人を傷つけて済むというそんなオイシイ話なんてないのよ。
この毒が渦巻く世界にいたら、本質が純粋な子ほど、よりそれを吸収してエラいことになるんじゃないかと、本当に切なく思います。もういたるところ穴だらけというか。


そう考えると、宮崎先生(留美子先生ではなく、駿先生のほう)は、「カオナシ」というキャラクターで、ネット社会の弊害的存在をいち早く、あんなものすごいマスメディアの中で警告していたわけで、本当に足元にひれふし爪先をベロンベロンと舐めたいくらいにますます尊敬してしまうのでした。
そして、実は「きれいな水で育てれば、毒なんて発しない」腐海という表現も、つまるところ全く同じこと言ってるわけですね。

王蟲の幼虫を「お願い、殺さないで」と守ったり、「あんたはここにいちゃいけないよ」とカオナシを救ってあげたりする、ナウシカや千尋は、人一人ずつの心に住む夢や希望という光ですよ。ショウを見てくれた方はご存知のように、アタシの中にもすごいナウシカが住んでいます(あれでいいのか)。

心の中の彼女達を完全に殺した時点で、世界は闇に染まる。
早く、毒にまみれ攻撃色に染まった王蟲に、それでもまだ残る良心をかき集めて、ナウシカを甦らせなさい。そして老い先短いオババを号泣させてあげて!


どんなに「助けて」と外に毒を撒き散らしても、思い入れのない他人を個別救済してくれるほど世界は甘くない。奇跡は最終的に自分の中で起こすしかないんですよ。
さあ井戸の水に手を当てて、ウ、ウ、ウォ~!(奇跡違い)

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