(ちょっと井脇ノブ子ライクなタイトル)

昨日は毎年恒例のぷれいす東京主催『VOICE』でした。
四谷区民ホールでのHIV啓発イベントというパブリックかつクリーンな場に、マニアックでダーティな女装数名が紛れ込むなんて、本当に大丈夫かしら…なんて気にしつつ、気にしててアレかよと言われそうな下品なショウをしつこくやらせていただいてます。

今年もオープニングの超美麗『オペラ座の怪人』by NONOCHICの後で、ブルの三田佳子(やや新作)&ゲブ美の宜保愛子という、善良な四谷区民には見せられない二本立てをやって、まさしくシャンデリアどっかんなかんじで「このイベントで見せられるパフォーマンスのキワとキワ」をいきなり思い知らせる構成…。

ほんと、おまこばあさんがくわわっていたディベルディメント豪華版とか、笑えて泣けるオナンちゃんポエトリー、歌う藤本くん、ピアノ漫談べーすけとか、同じイベントの中であそこまでいろんなタイプのパフォーマンスが展開されるものってそうそうないと思います。ここ数年「イスに座って見られるショウがいい」と切実に思う加齢なブルたんとしては、出演しててゆっくり見られないのがくやしいくらい。

そして今回はNONOCHIC様がCHICAGOを一緒にやろうと誘ってくれたおかげで、あの大舞台を生かしたショーを(UC女装的には)初めて見せることができました。ニクちゃん、マルガ&ゲブ美のパートのカッコよさはほんと圧巻。アレはどこに出しても恥ずかしくない、ものすごいダンスショーじゃないでしょうか。
その後、ブルとエスムがなぜか二人だけでよたよた踊るんですが、本人達的にはストーリーとしての「味」だと思ってます。曲的にも流れ的にも、あそこで「がんばってるおばあちゃん」みたいなのが出てくるってのに意味があるはず…。そう思わないとムリ。
でも最後は念願の「男性ダンサーに持ち上げてもらう女装」になれて本当に幸せでした。
あんなショウができたのはNONOCHIC様や練習がんばった女装さん(NONOCHICメンバーあきちゃんにこう呼ばれる)のおかげですけど、ホント、自分らのひとつの到達点だったんだろうなーと思います。あースッキリした。緊張と興奮の末に終わって解放されるあの快感ってまさしくセックスみたいなもんですね。


ちなみにパフォーマーとしては、メッセージ担当ではなく客寄せ笑わせ担当に徹している(というかソレしかできない)つもりですが、他のパフォーマーが出すメッセージは本当にステキでしたよ。とくにオナンちゃんの、お客さんをちゃんと笑わせつつ、自らの美意識や世界観もしっかり知らしめ、そして胸にギュンとくるメッセージも伝える、という姿勢にはまいりました。やっぱりオナンはスゴイ…。


一応、舞台の上では役割をわきまえて(ここんとこアピール)ネタだけに走ったのですが、今回の『OUR FUTURE』というテーマに関しては、「思い込み」が肝心だと思ってます。

これ、気味の悪い話なんですけど、出演直前の楽屋の鏡の前で、ブルボンヌさんけっこう本気で「三田佳子に似てるな~」「ゼタっぽいな~」って思ってます。エスムがあのヘンな格好で安室にソックリだって言い張る気持ちも実はよく分かります。なんかね、本当にそんな気がしてくんの。
このようにあからさまなペテンでも、思い込むと、けっこう自分ってだませちゃうということです。オカマ人生における幸せとか楽しさとかも、思い込めばけっこうイケる。物事のイヤな面をほじくる思考パターンだとどんどん暗黒スパイラルに落ちるように、良いほうに思い込むことこそが未来につながると思ってます。皆さん、毎朝「今日のあたしは輝いてる」ってつぶやいてください。


(打ち上げで酔った勢いで、その後、朝まで二丁目とかで飲んでたのですが、夜の歓楽街でスーツケースを引きずって移動するのって女装の証ですね。ちょっと切なかった…。)