ようやく見た!! 泣いた!!

すばらしい映画でした。わざとらしく「助けてくださーい!」とか叫んだりするあざとい演出なんて全然無し。それでも丁寧で繊細な表現の連続に、絶え間なく涙が出てくるのです。先走りのようにヌルヌルと染みまくりの涙でした(台無し表現)。


この映画、現時点で入ってきた感想群を考えるに、ある程度の年代は感動大。若い人はそれほどピンとこない。また、ゲイ事情に対して思いいれがある人間ほど評価が高い、という傾向があるようです。

確かに時代設定からして、「禁じられた恋」つう要素が大きいので、思春期にその感覚をどれだけ味わったかで、切なさの旨みが違っちゃうのは想像がつきます。それと 「時間の経過」も重要な要素なので、そういう意味でも、「遠くしみじみと思い出す過去」がある世代のほうがよりハマる、ということになるんでしょうね。

近年日本のゲイ業界でも「(主に反動から生まれるゲイとしての強い自意識が育ちにくい以上は)今後はもうゆるく広く分散したコミュニティやカルチャーしかありえないのかも」なんて話がそこかしこで出てるわけですが、この映画はまさしくそのゲイ意識の試金石とも言えるかもしれません。

この映画が作られたことや、映画界でほぼ最高の評価を得たことは、オカマNIKITA世代以上には純粋にすばらしいプレゼントでしょう。
そして自分にとっては、この出来事が今この時期にあったというのは、想いを伝えよう残そうとするパワーがなければそれは簡単に消えてしまうということを、改めて思い知るいい機会にもなりました。アン・リー監督大尊敬。ハルクのことは忘れるわ!


それにしてもヒース・レジャーはおいしいなぁ。恋愛における彼の側ってモテるよね。でも自分的にはジェイクのほうが全然気持ち分かる。『ブエノスアイレス』の時も、レスリー・チャンのほうに感情移入したし。まあ、だからこそヒースのような人はファンタジーとしても愛されやすいと。本当にいちいちかわいかったです。そしてアン・ハサウェイにもウケました。