2004年08月

レインボー祭り

レインボー祭り行ってきました。
いくら出不精の俺様でもこれは行かんとね!
今年はおまこ(同居の母)は笛吹き、ノブ(飼い豚)は仕事で出られなかったので、ちょっぴり寂しかったのですが、まあいいや。

待ち合わせ場所に行くと、体育Cuts&KeiCHANGの貧乏アーティストカップル、そしてjickの3人が浴衣や甚平で現れました。やあねえあざといあざとい。てゆうか自分も去年は浴衣でしたが(しかも女モノみたいな緑色)。jickはチビデブなので浴衣がとても似合ってました。

毎年のことですが、やっぱりすごい人手でした。昔から人ごみが嫌いなんですが、オカマ祭がすいているのはさすがに寂しいので、仕方ない許しますよ。(何様よ)
でも交差点のあたりは混んでいる上に、テラ出版ブースで働いてる子には申し訳ないし、野郎バー系ブースは股間の白いフンドシが眩しくてムズ痒いしで、とてもいたたまれなくてすぐに端に逃げました。去年から俺達の居場所はココしかない! と決めている女装バーのブースの前(靖国通り側)ですキャハッ。

このエリアほんと居心地いい。飽きないし。さらに、同じ女装バーとは言っても、メジャー・ニューハーフ系のラ・セゾン様とその隣の趣味女系のバーの皆さんではもちろん味わいが違い、そういう間違い探しみたいな遊びも楽しいです。そして同じアキ企画さんつながりでエースのタツヤが売り子してるのは分かるが、アイランドのラクちゃんがこのブースで焼きそば作ってたのも驚きでした。あれだ、月曜にエスムラルダなんか入れるからこんな仕打ちをうけるんだわ。

エリアといえば、交差点のあたりのブースが野郎バー寄りであり、靖国通り側が女装バー寄りであり、墓場方面が若者バー寄りだと感じたんですが、合ってるでしょうか。いろいろと深読みしちゃいますが、ブルたんにも立場ってものがあるのでここでは書けません。とりあえず、2丁目ではやっぱり野郎はエラいんだなぁと。野郎になりたいよう。

ニクヨのショウやエスムのショウはもちろん見たかったんですが、舞台近くは人が多いので結局かなり遠くの横方向から見てました。体感サイズ的にはノミのサーカスを見ているかんじ。うーん。きっとおもしろかったんだろうけど、表情も手品も見えないからなあ。今度ビデオで見直します。自分、女装とか司会とかたまにやってるくせに、つくづく他人のソレにはたいして興味がない人間だと思い知った次第。鏡を見てオナニーするタイプです。ああ、でもG.O.のケツマンサンバはスピーカーからだけでも十分楽しめました。公道でケツマンて。せめて丁寧にお尻オマンコとか(全然語呂が合わない)。あの人、公道どころか両親の目の前であれですよ。K大卒で(ダメ押し)。素晴らしい!

そうそう。途中、すごい混んでる時に、偶然自分らの集団が知らない子二人を取り囲むような配置になったんです。で、その子たちの向こうにいるKeiCHANGに、全くの別件で「いい度胸してるわ~」と言った途端、その二人がいそいそと移動を始めまして。みんなから「絶対アンタ、あとでネットとかに、エラそうな斎藤にいじめられ追い出された、とか書かれるよ」と言われました。きゃーアタシますますヒールだ。

そしてクライマックスの花火は実にショボくて可愛らしくて、かなりアガりました。手作り感覚だよネ。つうか、初回の花火では、このまま死んでしまうのではというくらいワンワン泣いたんですけど、俺様も冷めたもんです。

とは言え、やっぱりオカマ祭りは楽しいですね。自分、昔から言ってるんですけど、権利を主張するパレードって、他の権利でも日本人ってあんまりやらないじゃないですか。対してお祭り形式はとっても馴染みやすい。いやもちろんパレードがあったらあったで楽しいよ。でも渋谷とか代々木とか普段歩いたことない場所で知らない人に「このアタシを見よ! 女装で政治家のマネしてて意味わかんないだろう!」と訴えるのには最近あまり興味がないんです(女装なのはお前の趣味だ)。それよりホームタウンの祭りをどんどん楽しく大規模にしていって、新宿名物として周りのノンケを巻き込んでいくほうが個人的にはすごーく好き。名古屋祭り(NLGR)もだから好き。しつこいようだけど、パレードいらないって言ってるわけじゃないのよぉ。趣味の問題です。

祭り後は、マツコに「テレ女がんばって! もちろん行くわよ!」とさんざん言ったくせに、KeiCHANGの誕生日がその二日前だったんで、みんなで居酒屋で祝ってたらいつの間にか2時過ぎてました。あらー。ほんと付き合い悪い。
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めぐりあう時間たち

恥ずかしながら、ようやくWOWOWで観ました。だって気合い入れて観ないとダメそうだったんだもん。
で、感想ですが、じわじわ心に来ます。かなりの傑作でした。

枠はハリウッド大作映画ですが、監督は『リトル・ダンサー』の人だし、主演女優軍団は揃って演技派魂むき出し系なので、濃厚かつ繊細な味わいでした。1シーン1シーンが非常に丁寧。行間がビシバシ伝わってくるので退屈ということもないです。

女優陣は怖そうな主演ババア3人にくわえて、若手とはいえすでに怖いトニ・コレットとクレア・デーンズまでいて、5人揃って睨まれたら絶対ショック死しそうな勢い。つけ鼻ニコールがこれと『アザーズ』あたりで「あたしキレイなだけじゃないのよ~」と見せ付けてオスカーを受賞したわけですが、メリルばあさんとジュリアン・ムーアも全然負けてません。いやー、メリルばあさんは本当にいい女優だね。『永遠に美しく』のオカマババアっぷりも見事だったけど、バイオリン弾いてみたり、激流下りしたり、この人の引き出しと情熱には誰もかなわないと思います。ハッスルばばあ万歳。それと、ジュリアン・ムーアの静かに追い詰められた演技も見事でした。

自分、『ダロウェイ夫人』の原作はもちろん、映画も観ていないので、この作品ももちろん基本的には難しい映画だったんですが、それでもちゃんと伝わりました(多分)。それだけこの映画が確かなものを放出してくれてるんじゃないでしょうか。
何気に主人公やその周囲の人々がレズビアンやゲイだったり、ビアン風味の行動をとってみたりして、そういう意味でも見どころはあります。ただこの映画は、ものすごく同性愛的なものが作品全体に行き渡っていながら、それ自体がもろなテーマでもない。むしろジェンダーやセクシャリティなんてのははなから全ての人間にグレーゾーンとして存在するものだと言わんばかりに、それらを包括した上での、「幸せ」と「不幸」、「生」と「死」の揺らぎを描いています。

自分がドキッとしたのは、ニコール演じるバージニアが「登場人物の誰かが死ぬことで、生が際立つ。そのために私は詩人を殺す」みたいなことを言ったところ。生の意味を対比的に描くために、生を深く考えさせるために、物語が選んだ犠牲者は、この映画では母に捨てられたエイズのゲイの詩人なのですね。2001年の現代の設定でそれというのは、ちょっと古い気もするのですが、そこに象徴されたもの自体は、切ないながらも有意義なのかもしれません。

人の弱さと絶望と、その同じ分だけ逆の強さと希望を、丁寧な振幅で見せてくれるこの映画。明らかにスルメ系だと思われるので、そのうちもう一回見たいです。

めぐりあう時間たち

シュレック2見とけー(1のネタばれあり)

『シュレック』の1は、俺様史上最多の、劇場で3回見ちゃった映画でして、もう本当に好きだったんですが、2はどうなんだろうとやや心配しながらオカマ集団で観に行ってきました。そしたら驚くことに1よりもさらに面白く素晴らしくなっていたんですよ。すごいすごい! 心底感服いたしました。

『シュレック』のコンセプトは、1から一貫して「オカマ性」そのものなんです。ここで言うオカマというのはつまりキャンプの意味で、保守的な常識をひっくり返して少々意地悪に下品に楽しんじゃうという、古来から世界じゅうのオネエさんが大得意で、かつ生きる術として身につけてきたセンスのことです。
1のラストで、「呪いが解けて姫は見事一日中ブスのままになる」というシーンがあるんですが、この時、変身の光とともに教会のステンドグラスが全部壊れるんですよ。ひとつ残ったガラスをドラゴンがわざわざ割っておくカットまで描かれているくらいで、明確に偏見やイヤな常識こそが「呪い」なんだと伝えてくれていて、この気高いブスリブメッセージにびゃーびゃー涙を流したのでした。
そして2でもそのメッセージは腐るどころか、ますます遊び心とともに倍増していて、最後まで全く飽きない大傑作に仕上がっていました。
宮崎駿大先生作品もそうですが、やっぱり志の高さと、それを伝えるために苦労して練り出されたエンターテイメント性が、競い合うように高まって結実した作品ってのは、見てる側に与えるエネルギーが圧倒的に違う気がします。ポジティブなオーラが充満してるんでしょうね。

ちなみにオカマネタのほうも倍増してて、バー「毒リンゴ」の女装のママとか、ピノキオ実は下着女装とか、敵役はオカマ好きするビッチなばばあ、とかたまんないネタがてんこ盛り。音楽もすばらしい。恐ろしくテンポのいい展開で、細かいギャグ(センスいいパロディとか黒いネタとかいっぱい)も見事で、自分らは最後まで笑いっぱなしでしたよ。


でもちょっと切なかったのは公開間もない土曜の夜10時45分の回だと言うのに、びっくりするほど劇場がガラガラだったこと。まあ昼間はそこまでひどくないんでしょうが、宇崎竜堂もプッシュしている通り(なぜこのオヤジが?)、本来は大人のほうがより楽しめる作りだというのに、本当にもったいない。こんなスゴイ映画観に行かないなんてバカよ! バーカバーカ!(大人げない)

世の中のノンケカップルってのは、白血病になってタスケテクダサーイとか泣いてる映画のほうが心のためになると思ってるんですかねー。嘆かわしい。ブスはブスだからこそ、かわいそうな映画で泣いてる場合じゃないんだよ。白血病で死んだふりをしているその女は実は「おっ疲れー。あたし今の演技自信あるんだー」とか言ってピンピンしている大ヒット映画の女優という勝ち組であり、かわいそうでもなんでもないのよ! 本当にかわいそうなのはそんなのを見て「この子かわいそう」とかだまされて泣いているタダのブサイクな女でしかないアンタらのほうだと早く気づいて!
世界じゅうの自信のないブスは全員シュレック1&2を見て、誇り高い元気なブスになってげらげら笑って生きていってほしい…。ってまあ余計なお世話かもしれませんが。

とりあえずオカマなアナタは男女問わず、今すぐブスな友達を連れて観に行ってください。必見必見!

シュレック2
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